不思議な40代

      先日、ある会合で久しぶりに会った先輩がこんなこと言ってました。
     その先輩は昨年還暦を迎え、過去を振り返ってこう感じたそうです。
     「60(歳)になって振り返ってみたとき、40代の印象が薄いのに驚いた
     よ。10代・20代や30代・50代はなにがあったか、なにをやったかよく覚え
     ているんだけど、40代のことはあまり記憶にないんだよね。アッという間に
     過ぎたって感じかな」。その話を聞いて私も驚きました。実は私も全く同じ
     ことを感じていたからです(もっとも私の場合は50(歳)になった時でした
     が...)。
     「先輩、私も同じ事を感じてました」「そう、なんでなんだろうね?」
     それから二人でいろいろとその理由を考え、『忙しいから』という結論に
     なりました。
      40代は仕事、家庭そして社会的にもやることが沢山あり、“やりたいこと”
     よりも“やるべき”ことに追われて、忙しい、忙しいで終わってしまうのでは
     ないだろうか。その結果、これといって印象に残ることも少ないというわけです。
      もし、これが少なからず当たっているとしたら、記憶に残る40代のために、
     これから40代を迎える人は(今40代の人も)、仕事でも家庭のことでも趣味を
     やるにしても、なにか一つテ−マを持つといいと思います。そうすると自分の
     中に主体性ができて、“やるべき”ことが本当に自分のモノになるような気が
     します。 若手のみなさん、記憶に残る楽しい40代をお過ごしください。